パニック障害から11年、今感じていること

パニック障害になって約11年が経ちました。

当初家から出れないほどの状態からかなり症状は改善され、今では沖縄に移住して月1くらいで飛行機に乗っています。

しかし完治はしていません。飛行機に乗るとき怖さと不安はあるし、パニック発作が起きそうになることもあるからです。快速電車にもいまだに乗れないし、高速道路の渋滞も怖くて避けます。

自律神経の乱れからか、パニック障害になって体調不良になることも増えました。

めまい、吐き気、頭痛、動悸、息苦しさ、倦怠感など。

以前の私は、こういった症状が現れたり移動のストレスなどを感じると「なんでこんな辛い思いをしなくちゃいけないんだ、もう嫌だ、もう無理、いつになったら治るの?前みたいに普通の生活に戻りたい、パニック障害にならなければ」と心の中で叫んでいました。

いくら心の中で叫んでも嘆いても、現状は変わりませんでした。

しかしこの11年の間、いろんな人に出会っていろんな話を聞いて、本や動画から情報収集をしているうちに「治すこと」を考えるより「楽しく生きていくこと」を考えることが、大切だと感じるようになりました。

生活の中で制限されることもあるけど、その中でどう楽しむか。深刻に考えるより笑いに変える。

大抵の人は助けてくれるので、自分がはこれができないとかこういう場面が怖いとかを恥ずかしがらず伝えるようにしています。

そしてやってみたいと思ったことは何でもチャレンジしてみる。

昨年、宮古島に一人旅をしてみたいと思い飛行機のチケットをとりました。

出発の日が近づくと体調不良も続いていたため一人で飛行機に乗るの怖いな…行けるかな…と不安でいっぱいでした。旅行中も体調は万全ではなく2日目の午前中は寝て過ごしました。

それでも憧れの「ウミガメと泳ぐ」こともでき、今となっては最高の思い出になっています。こうしてチャレンジすることで一つ一つできることが増えていき、楽しい時間が増えていきます。

今までは体調不良になったとき、発作が起きたとき、怖くてチャレンジできなかったときはパニック障害になった自分を責めて落ち込んでいました。しかし、「楽しく生きていくこと」が大事だと考えるようになり、まぁ仕方ないかとどんな自分も受け止めてあげられるようになりました。

できないことがあっても失敗しても、決して自分を責める必要はありません。

今となってはこの経験があるからこそ人の痛みがわかり、それを受け止められるようになりました。そしてこの経験を発信することで誰かの力になれたらいいなと思うようになりました。

11年前、これからどうやって生きていけばいいのかわからず生きていても意味がないと考えたこともありました。そのときにこういったブログや本と出会いたかったと思ったので、今現役復帰にチャレンジして発信をしています。

私は、この思考や行動ができるようになるのに長い年月がかかりました。それでも昨年、現役復帰にチャレンジすると決めて行動したことは良かったと思っています。たとえこれが失敗に終わったとしてもチャレンジした自分ってのは残るし、誇りに思っていいでしょう。

何を始めるにも遅いことはありません。

パニック障害でも完治できなくても「楽しく生きていくこと」ができれば、それは病気に打ち勝つことと同じだと思います。これからもやりたいことにチャレンジしたり、日々の生活を楽しんでいきたいと思います。

少しでも誰かの励みになれば嬉しいです!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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